関越〜上信越〜北陸道
全大宴3収録の旅の山場は今回の愛機バモス号で向かう
北陸は石川ジャンベクラブ&京都の西アフリカWESTの収録。
長崎ホロヤカン・福岡Daiジェンベ教室・久留米のあふりかじゃんぐるも全て飛行機での移動でしたが
今回は空路のアクセス都合や足の負担軽減もあってバモスの後部座席を車内泊状態にしてカットんでいきます。
この遠征のためもあってタイヤを13インチから14インチにインチアップ。
クロムのホイルキャップを付けたりしてドレスアップした上に
数年ぶりに洗車&ワックスがけしました!
なかなか粋。
購入から既に12年が経過し、走行距離は17万キロ。
それでもタイコを物凄く収納して運んでくれる
僕にとってはかけがえの無い存在なんです。
しかしこの時すでにバモスの内部で苦痛の声が出ていたことに収録のことで気持ちが先走っていた僕は気づきませんでした。
出発前夜
石川の収録はお昼過ぎからなので、西東京を早朝に出てお昼前に着く予定で段取りしてましたが
急遽前夜に都内のモロッコフード店で演奏の予定が入りました。
アフリカもいろんな音楽があって、なかなか面白いセッションでした。
12時前に帰宅、2時間ほど仮眠して満載だったレンタルジェンベと収録機材&車内泊グッズを積み替えて
薄明るくなった頃に出発。
練馬インターから関越道ー上信越道ー北陸道を通り快調に、、、、
と思いきや上信越道で坂を登ってた時ふとメーターを見ると
エンジン高熱の警告ランプが点きました。
心なしかエンジン音もくぐもって聞こえる。
せめて冷却液の量をチェックしておけば、あれこれ思いましたが
エンジンオイルは割とこまめに交換してるし、2年にいっぺんディーラーに車検出してるし
舐めていたのかもしれません。
それでも収録時間に間に合わせないといけないという気持ちや
一旦止まるともう走り出せなくなっちゃうんじゃ無いかっていう不安から
そのまま7月というのに暖房全開にして走行車線を80キロ低速走行で進みました。
なんとか金沢インターまで午前中に辿り着き、日本海でビバーク時に焼魚をつまみで呑むため用の釣具を上州屋で買う際に
駐車場でエンジン休止。バモスのエンジンは後部座席下にあるMR駆動方式なのでフロントボンネットを開けて冷却水リザーバーを見るとやはり減っています。
自販機でいろはすを買って一本丸々入れました。
これから数日間、こんな感じで騙し騙し走りながらなんとか乗り切ろう。
バモス、ごめん、でもここは踏ん張っておくれ。
再訪問
前回5月末に飛行機で来た際は松葉杖でしたが、足はそんなのどこ吹く風で
リーダーあきのりさんのお宅まで。
そこはあきのりさんの家の裏山。
細い林道を上っていった先に少し開けた場所があり
木漏れ日・空気感・ロケーション、どれも最高の場所です。
しかしながら午前中はうっすら陽も差していたものの
じんわり雲がかかりはじめ、遂にお昼前に時折ポツポツ雨が降り出しました。
それでもメンバーが集まる頃に急激にカラッと晴れて、、、、
よっしゃー!
きっと福井のけんじさんがここに来てて
ギュイっと晴れ間を作ってくれたとしか思えませんでした。
ここ数年、ジェンベを通してたくさんのジェンベコミュニティのたくさんの方とお会いしてきましたが
なんつーか、気持ちの塊っていうか、念とかそんな不思議な「モノゴト」がありすぎて
もはやジェンベでの超常現象は通常、としか思えなくなっちゃってます。
いかんコロナ!
そして本番。
リーダーの口上、そして唄からスタート。
あきのりさんは最初に訪問した時のインタビューでこう言ってました。
「俺は俺なりのやり方で、この土地なりの、ここの人なりのやり方で」
そっか、あきのりさんが言ってたのって、こういうことなんだ、って即繋がりました。
富山から叩きに来ているトモヤくんがしっかり伴奏を支えているので
演奏に安定感がありますね。
そして僕が一番印象に残っている一発目にジェンベソロを叩いてくれたはじめちゃん。
初訪問の時呑んだ時も
練習の時も
そう、金沢インター降りてあきのりさん宅へ向かう最中
セブンイレブンでアイスコーヒー買おうと思って駐車した時に
たまたまそこにいたはじめちゃんが声をかけてきてくれた。
とても物腰が優しく、こんな自分に気を遣いながら挨拶してくれた。
決して饒舌ではないけどはじめちゃんらしい、物凄くこれを練習したんだろうなっていう
「結晶」が詰まった、長いけどそれは「たどたどしくもはじめちゃんらしい」いいソロでした。
日本全国、いや世界的にもめちゃくちゃ上手にアフリカ人のように叩ける人はほんの数%
ほとんどのビギナーは「ジェンベソロなんて、、、」とか尻込みしてしまってるかも。
しかし、はじめちゃんのように実直に一歩一歩積み重ねることって
難しいけどとても素敵なトライだと思います。
実際、はじめちゃんは「ソロやります!」ってキャラではなかったって
今回はダンスで出なかったけど石川ジャンベクラブのボスこづえちゃんは言ってました。
素敵なチャレンジだったデス。
一発本番を合言葉にしていたつもりでしたが
メンバーの中には本番がリハーサルだと思ってた方も笑
でもですね、一発入魂してましたよ!
素敵でした。
打ち上げ、そして語らい。
その日は演奏後に例の温泉に行ってあったまったのちリーダー宅のお庭でBBQしながらの打ち上げ。
あいにく雨がまた降ってきちゃいましたが
持ち寄られた沢山の超絶美味しい食材、
そして先ほどの演奏を肴に石川ジャンベクラブに集う素敵な仲間たちの絆を感じました。
ソロを敢行できたはじめちゃんは
達成感と心地よい緊張感が解けたのか
本当に楽しそうに酔ってました。
これ、これなんですよ、僕がみんなと一緒に味わいたい心持ちは。
そして深夜までまたまたしたたか飲んでその日も泊めていただいて
翌朝、皆さんに見送られながら翌々日収録予定の西アフリカWestの皆が待ち受けてる京都に向かう佐々木でした。
金沢から京都に車で向かう道中、高校の修学旅行で行った東尋坊、越前美味しいもの、そして福井の原発銀座をこの目で確認しに行きます。