小鉄の挑戦

小鉄。

彼の歴史と変遷についてはロングインタビューで僕が執拗に訊いた時に話してくれました。

ジェンベとの出会い、アフリカ渡航、仙台移住、そして帰郷、アフリカフジ立ち上げ&整骨院開業、、そしてコロナ・・・

インタビュー中、小鉄をよく表してる出来事がありました。

全大宴立ち上げの時、最初は自分の知り合いのワークショップ講師から声かけしていったので小鉄も勝手に参加するって思い込んでて、勝手に連絡板に入れてました。

ある日、小鉄から

「もう少し取り組む時間が必要」

と降板の依頼がありました。

実際、コロナでワークショップの参加者さんが激減していた時期だったのです。

僕は「こてっちゃんに望むのは「今どうか?」ってことではなく、乗っかるワークの生徒さんたちが小鉄だったら乗っかると楽しいかもって想像できるってところです。 信頼できる人。 あ、言い過ぎ???(笑)」

って返しました。

でも小鉄は言いました。

気持ちはもちろんやりたい。でも慎重にならざるを得ない。だから佐々木さんの電話を切った瞬間、メッセンジャーの連絡版から抜けた瞬間から「やっぱ出たい!」って猛烈に思ったって。


小鉄はいい意味で真面目です。

そして繊細。

でも気を配りすぎて上記のようにパンクしちゃう時がある。

そこは

ほんと人間らしい。

 

そんな小鉄の新しい挑戦は、まどかさんとの出会いと共にスタートしました。

まどかさんは富士市のデイサービス「こみち学院」の役員さん。

まどかさんとの出会いで始まった認知症の利用者さんたちとのジェンベ交流。


認知症の方々にジェンベでコミュニケーションしていく、、、トライアンドエラーの連続でしょう。

でも小鉄は考えて考えて考え抜いて、毎回さまざまな対峙の仕方をしていっています。

アフリカフジ・接骨院開院・そして介護のエリアへの挑戦・・・・・・

小鉄の挑戦はまだまだ続きます。

 

収録当日

佐々木が収録にいかないカラバンテとアフリカヤマガタを除くとアフリカフジは全大宴2収録のトップバッターでした。

奇しくも時は9月20日敬老の日。

佐々木はというとまずはお目当ての鐘庵へ。

最初に鐘庵に行ったのは2011年。小鉄に連れて行ってもらって以来、富士へ来るたびに行ってます。

桜海老のかき揚げ、、、、半端ねーー!

 

収録会場はいつもアフリカフジがワークショップで使用しているロゼシアターの広いスタジオです。

小鉄が話していたように、火曜日夜のロゼシアタークラスとこみち学院さんの職員さんクラスと、あと浜松のグルクン&フキちゃん&イノッチという

「浜松三銃士」

も参加。

室内は微妙な緊張感も漂いつつ、さあこれからって時に皆さんがおもむろに取り出したのが色とりどりのアフロズラでした。


知る人ぞ知る、小鉄は昔でっかいアフロヘアをしていて、僕もいまだにそのイメージがあります。

逆を言えば最近ジェンベを始めた方はそんな小鉄の姿を全く知らないワケです。

言い換えれば全員が表現した

小鉄へのリスペクト

でした。

そんな小鉄が縦ドゥンの女性のピンクのヅラが上手く被らないことで近寄って直してあげて

「触らない!大丈夫可愛いんだから」

って馴れ馴れしく言ってたので内心

おいおい!小鉄!大丈夫かよ?特定の女性にそんなこと言って!

って思ったら愛娘のミクちゃんでした笑

なんせズラにマスクですから!わかりませんでした!

 

いよいよ本番てタイミング。

フキちゃん&ミクちゃんの縦ドゥン&グルクンのサンバンからスタート!

今回、浜松三銃士はランボークラス東海でも参加してくれてます。

フキちゃんとイノッチはつるもくのおまつや札幌のたまちゃんや佐々木押しのくみちゃん&みおちゃんと

「アマゾネス」

で一緒にバンド組んでいて、何度もTDFのイベントにもきてくれてる、それはそれは行動範囲の広い御仁。

アフリカフジのメンバーさん、クラファンの返礼品Tシャツをみなさん購入してくださいましたが、三銃士も買ってくれました。

 

さて、インタビューに答えてくれたまどかさんはというと、、、、

お!どセンター!!

しかもアフロは紫っす!

そして宣言通り「楽しんじゃう!」出ました!

思わず小鉄も乗り出してきちゃいました!!

決して背伸びするのではなく

自分達のこのチームでの存在意義とかポジションを
まどかさんたちなりに見出し、

そして小鉄と共に形作ったまどかさんたちに心からのエールを送りたいと思います。

 

 

最多人数

それにしてもアフリカフジ、

全大宴過去最多人数の22名!

まどかさんたち、グルクンたち浜松勢、そして

地元富士市のロゼクラスの人たち

この構成上、ロゼクラスの人たちにかかるウエイトが大きくなりました。

そこがやる気につながっていたように思う。

ある種の責任感。

 

まどかさんたちから受け取った襷をブレイクで身にかける!

ここからロゼクラスのソロに入ります。

まずは3人羽織!

ショフマンのみの展開ですが、これって僕は

立派なソロ

だと思う。

ショフマンにしっかり熱がこもってました。

そしてここから一人づつのソロ!

まずは店長!

よ!切込隊長!

 

そしてキエちゃん!

頑張って練習した感ありますね。

ド派手なピンクのアフロさん!

音、しっかり出てますね!

サンバンソロはぐるくん

見せようとする気概を感じました!さすが!

浜松三銃士の一角、イノッチと、そしてフキちゃん

この人たちがどれだけ一緒に叩く時間を共有していたかがよくわかります。

そして楮原くん!

丁寧なソロ。小鉄が教えてくれたソロフレーズを繰り返し繰り返し練習して、この日にそれを誠実に披露した!

かっこいいっすよ!お父さん!!

 

そしてソロアンカー!

多分、メンバーの中で一番ベテランと思しきソロ!

そしていよいよエンディング。

22名の練習の成果をここで炸裂させます!

 

正味半年

全大宴2はリクルートを2021年4月から始めて、5月にキックオフ。

アフリカフジの収録は9月20日ですから「やるぞ!」ってなってから5ヶ月半の期間がありました。

これって、見方によっては

「たくさん練習できるからよかったじゃん!」

って意見と

「正直、飽きちゃってテンション下がるよね」

って双方あると思います。

ましてKUKUというリズムは地道な練習の成果がモロに出るくせに、初級クラスでなぜかやる

「謎のリズム」

この地味な努力を、「あーー、KUKUねぇ」と言って舐めてかかる人をたまに見かけます。

僕ら20年選手でもセカンドアカンパニマを満足に叩きこなせないって状況です。

ましてその間のワークショップは全大宴に参加する人と参加しない人、それぞれいるわけで

ワークショップ的に運営が難しい。

そこを小鉄は本当に誠意を持って生徒さんたちに話しながら対峙したんだと思います。

発表会の難しさを凌駕した小鉄へのシンパシー。

 

アフリカフジは日本一の山にふさわしいチームでした。

 

zoomライブ

時は半月ほど戻って9月の第一週。

東京から収録に行かないという決断をした秋田カラバンテと山形のアフリカヤマガタの収録を演奏前にPCを置いてもらってzoomで繋がれた佐々木の画面に向かって叩いてもらうっていう呪録本番がありました。

その件について次号にて!

 

By ジャンベ佐々木

1965年東京都練馬区生まれ(現在55歳) 小学6年生の時、父に連れられて行った銀座のクラブで沢田研二の「勝手にしやがれ」を歌ってかぶってた白い野球帽をシャって投げたらクラブ中が沸いてホステスさんにムギュってされてから人前で何かやることの快感を覚える。 1991年ジェンベと出会う。2001年ジェンベネットショップ「楽屋」創設、2006年加藤タクミと「TDF東京ジェンベファクトリー」創設。2012年に第一回ジェンベ大発表宴会を開催、2021年3月に「全国ジェンベ大発表宴会1」を開催。

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