同じ穴の狢?
八戸から仙台って、東京から見たら同じ東北で割と近いイメージがありますが、いやいやとんでもない、距離にしたら直線でも270キロあるからおよそ350キロくらいあるんじゃないか?
それって、東京から仙台と同じくらい(笑)
たっぷり4時間、サム助の軽快な運転で仙台に。ちょうどお昼だったので、一旦仙台駅で不動産会社へ行く奥さんとお子さんを降ろしてからお蕎麦屋さんで待ち合わせ。
仙台の大将である徳永慎吾(シンゴマン)と八戸のサム助は同じ東北ではあるけれど、今までそれほど多くの接点があったわけではない。
むしろスタイルは正反対に見える。
表層的には。
じっくり深くあまり外向きにせず幾つかのリズムをある程度固定のメンバーで深掘りしてきたサム助に対して、シンゴマンは「ぽれぽれ」というアフリカンバンドで積極的にライブやイベント活動に出て、何なら日本で一番大きなストリートJA ZZフェス「定禅寺ストリートジャズフェス」のメイン会場のトリを務めるなど、おそらくフォリカンより大舞台を踏んでる(笑)
ぽれぽれでシンゴたちのジェンベを見た人たちが
「ジェンベ、叩いてみたい!」
ってなって慎吾のワークショップに来る、、、、、
絵に描いたようなトライアルから購入までのストーリーである。
そして慎吾は彼の定規の中に入ってきた「面白いと思うもの」には何でも着手していく。
元々器械体操とアメフト選手で、海外放浪時にラフティングのガイドもやってきた。
それはまるで無垢な子供のようだ。そこに悪意や打算などが全くない。
一見、これだけの情報だとサム助が「めんどくさいやつ」と言われているのに対して、シンゴは「めんどくさくないやつ」にも思える。
例えば「ぽれぽれ」というバンドのネーミング。
「ぽれぽれ」はスワヒリ語で「ゆっくり」という意味で、ジェンベの世界で言うところのマンディング文化の言葉ではない。
しかし彼にとって、それはあまり気にならない、どうでもいい事柄なのだ。
だからといってこだわりがないわけではない。むしろいろんなことに対してこだわりは強い。
仙台市宮城野区で彼が経営している「ぽれぽれ治療院」は鍼治療も行う整骨院。
シンゴはそこで筋肉の触察学、超音波画像診断学を中心に日々研鑽を積んでいる。
「患者様の痛みがなくなるように、根気強く、症状を分析し、治療致します。」
それでいてワークショップのある火曜日と日曜はしっかり休むし、土曜は17時までで治療院を締めちゃう。
そうか、シンゴの「定規」は非常に柔軟なんだ。
逆に言えばその定規の中に入らない事柄に関しては、きっとサム助以上に受け入れない。
「だって、やだもん」
って無邪気に言いそう(笑)
同じ穴の狢だ。
いや、むしろサム助よりタチが悪い(笑)
今やっている家庭菜園だって、コロナで時間ができたからーーってだけで、本気で自宅横のスペースを耕してたら、近所の農家のおじさんが
「そこはこうして、あそこはそうして、、、」
ってどんどんアドバイスをくれるもんだから、いや、なんか慎吾にはそう「言いたくなってしまう」魅力があるからだ。
また多頭飼育で保護犬となった犬の躾を本気でやったり、、、、
舞い込んでくる、いいもんが。
誰も真似できない。
仙台ベージャンの秘密兵器
そんな慎吾が仙台でワークショップを始めたのは2016年ごろ、立ち上げの経緯などは全大宴通信で語ってもらってますのでチェックしてみてください。
火曜日のキッズクラスとベージャン(ベーシックジャンベクラス)土曜のレギュラークラス、この合同チームで今回の全大宴に臨んでくれました。
収録は夜。
一つ目の秘密兵器!
会場はなんとメンバーが勤務する仙台の夜景が一望できる結婚式場!
やばいでしょ!このロケーション!
ある意味種子島と双璧!!
そしてもう一つの秘密兵器としてキッズクラスの子供達の演奏、、があります。
ケンケニ、サンバン、ドゥヌンバを子供達が叩き、そしてジェンベのアコンパを叩く少年も!
クオリティ、高い!
この記念撮影の光景って、キッズダンススクールとかの発表会みたいじゃないですか!お父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃんが夢中になってシャッターを切る姿!
僕らが今までアフリカンで見てこなかった「新しい光景」でした。
演奏の最後にソロを叩いてくれたマイさん。
彼女も八戸のともちん同様に赤ちゃんを背負いながら、しかもマイさんはジェンベ吊って立って叩いてます。
ドゥンドゥンを叩いて彼女を見守りつつ鼓舞するのは
ご主人の一成くん。
この2人にも、仙台ベージャンの魅力あふれる
サイドストーリー
がありました。
そちらはまた。
続く