生へのこだわり

全大宴創生期を考える時に、おまつの話は前に書きましたが
やはりもう一人なくてはならないのが湘南のアラカリ大輔こと大ちゃん

収録した映像を流してそれに対してコメントする、、、というスタイルは実はタモリ倶楽部の空耳アワーをイメージしていたんです、当初は。

そう、録画で。

僕はタモリ、んで安西さんをイメージした際に

大ちゃんしか思い浮かばなかった。

大ちゃんとは2015年に町屋でタクミのSSI(スペシャル先生いらっしゃい)ワークショップで初めてってくらいだったけど、その後なんか、僕は彼の持つ柔らかな感じが本当に羨ましくて「大ちゃんみたいになりたかった」って公言してて、大ちゃんクラスの合宿とかにも単身で参加させてもらったりと、

なんだか一方的に絡んでた(笑)

その後2019年の元祖大発表宴会には大ちゃんチームが出演してもらってます。

その内容の凄かったこと!

寸劇からのセリフがタイコのフレーズに転化して曲が始まるっていう、まさにアラカリワールド全開の演奏でした。

大ちゃんってシンくんと二人でバンサンボゴラってグループ組んでて、そこで二人で繰り広げる演奏、演奏っていうか寸劇に近いこともある(笑)

歌も大ちゃんの日本語のオリジナルで、ンゴニに絡みつくとっても語呂回しやメロディックな聴きやすく覚えやすい、まさに「生」なミュージシャンだなって思ってた。

それで2020年秋に全大宴打診。多分、大ちゃんはネットや配信ってワードはアフリカモンで苦労してるから慎重に思案するんじゃないかって思ってたけど、最初から興味を持ってくれた。

おまけにテーマソング一緒に創ってくださいって「誘惑」もしたから乗ってきてくれたのかもしれません。

そんで打診したあとにおまつと一緒に湘南の六会いで行われたアニチェシンくんのソーローバクラスに行った時に大ちゃんにディスカッションの時間を少しもらって、そん時に大ちゃんから

「MCは録画じゃなくてYouTubeの生配信がいいんじゃないでしょうか?」

「収録は各グループでじゃあ面白くないですよね」

って意見をもらったんです。

後で述べますが、大ちゃんは結構前からyoutubeでンゴニとかリズムとかの映像をアップしていて、大ちゃんの持つ音楽の世界を「発信」していました。
そしてコロナ禍で更に様々試行錯誤して配信したりしてます。

生なミュージシャンのクセにネットとか配信とかにもアレルギーなく取り組んでいた大ちゃんから「生配信」っていう、

生と配信の混合ダブルスな提案

があったってこと、きっと

双方の良さと良くなさ

を身に染みて感じていたんでしょう。それでも、いや、だからこそ肌感とか言葉の持つ力にこだわりがある大ちゃんからでた

生配信と収録ツアーというワード

は僕のエンタメ心に火をつけました。

 

ルーツ

2020年11月にテーマソングを一緒に作ろうって事で大ちゃんの自宅兼スタジオへ向かいました。

大ちゃんに個人的に興味があったことは既に述べましたが、なかなか密にコミュニケーション取る機会がなかったので、藤沢駅に迎えにきてくれた大ちゃんと車の中で、まるで餓鬼のように矢継ぎ早に質問しました(笑)。

湘南生まれ育ちなの?とか、青年期どんな音楽に傾倒してたの?とか、、、まるでナンパ師のように(笑)

「日本の歌謡曲に傾倒してました」

サラッと言いのけやがりました笑。メチャ腑に落ちた。意外でもあり意外でもない。

大ちゃんの唄にはいろんな背景が見えます。そして言葉選びのセンス。メロディにも耳心地の良さや揺さぶられるコード進行の妙が工夫されている、、、、。

そっか、ジャパニーズポップスから来てるのか!

現に全大宴1のテーマソング、僕の作った元ネタはその日、大ちゃんシェフの切り込み・下味ツケ・煮込み・添え物・・・でとてもジューシーな曲に生まれ変わった。

それをいっせーのせでンゴ二を一緒に爪弾きながら創れた喜びは、35年前にヤマザキヤマトらとスタジオでいっせーのせで曲作ってた時以来の作ってく感じ。

私、幸せでした。

 

アフリカモン

2020年の湘南地区は数年前から大ちゃんや周子ちゃん・ベッチ・山ちゃん達「ナンカナンカ」を軸にいい感じで回り始めていた時期でした。
しかしそこにコロナ禍が直撃。
それでも大ちゃん達はめげる事なく、蜜がダメなら海で!また会えないならネットで!って事で

「アフリカモン」というコミュニティ

を作って100名近いリモートで演奏やダンスをする「アフリカモンのテーマ」を大ちゃんの作詞作曲で作ってみたり、海でゴミ拾いした後に演奏したり、、、

大ちゃんはずっと前から、ジェンベをサーフィンやフラダンスなどと並列の「湘南のカルチャー」として位置づけたいって言ってました。TTMDAのパネルディスカッションをやった時もわざわざ藤沢から来てくれて、その時にこんな感想をもらったんです。

ジャンベ界の発展を思うとき、湘南だからか?サーフカルチャーが浮かんできます。
50~60年前に異国から来た文化は、すでに日本独自のコミュニティのなかで、派生して、この波の小さい湘南でさえ、サーフタウンののイメージが定着しています。
だから、遅かれ早かれジャンベ界も広がるとは思いますが、サーフカルチャーが若い世代を引き付けたのは、波乗りそのものの部分の他にファッションやスタイル、レジェンドと呼ばれる様な、国産サーファー達のお陰なのかと思います。
だから、佐々木さんのピラミッドでいうところの日本人ジャンベフォラグループの露出、ムーブメント作りももっと必要なのかななんて最近思います。」

そう、大ちゃんは常に大局を捉えてる。先日のサム助&タクミ&アラカリの対談の時もそうだった。

今、自分にとって・家族にとって・仲間にとって・地域にとって・日本にとって・世界にとって、、、、、、何が大切なのかってことを、目標・目的とか、そんなよくある戦略的思考とかではなく、もっと感覚的に対極で捉えれる人、、だと思うのです。

でも決して器用な人ではない。むしろ不器用じゃないかな。先に述べた生と非生のことも、大ちゃんなりに色々やってみて考えて反省して振り返って、やったりやめたり。。。。。

しかし決して感情的になったりはしないんじゃないかな。

だから僕も含めて多くの人が大ちゃんを信頼しているって思います。

だって群雄割拠だった湘南ジェンベ界を統一した武将ですから。

 

あの場所へ

そんな大ちゃんについてはまだまだ書ききれないほど色々あるので、また折に触れてってことで。

今回の全大宴出演は「アラカリ&セッセカモン」というチームで、セッセはセッセマーラーズという大ちゃんクラスの生徒さん達とイベント参加する時のチーム名、カモンはまさにアフリカモンのカモンです。

収録、当初は2月11日の祝日に予定してましたが、年初の緊急事態宣言を受けて藤沢市の公共施設が「全面閉鎖」になるという、そう利用制限ではなく全面閉鎖!メチャ厳しい状況になったため、収録日を2月の最終日28日に変更しました。

神奈川県代表の大ちゃん達、収録場所は一昨年僕も大ちゃんの合宿に参加した時に行った、湘南を眼下に抱く、あの場所でした。

そしてセッセカモンにはきっとまた書ききれないんだろうな、、、

凄いキャラクターが大勢勢揃いしていたんです。

続く

By ジャンベ佐々木

1965年東京都練馬区生まれ(現在55歳) 小学6年生の時、父に連れられて行った銀座のクラブで沢田研二の「勝手にしやがれ」を歌ってかぶってた白い野球帽をシャって投げたらクラブ中が沸いてホステスさんにムギュってされてから人前で何かやることの快感を覚える。 1991年ジェンベと出会う。2001年ジェンベネットショップ「楽屋」創設、2006年加藤タクミと「TDF東京ジェンベファクトリー」創設。2012年に第一回ジェンベ大発表宴会を開催、2021年3月に「全国ジェンベ大発表宴会1」を開催。

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