青山荘
収録会場「青山荘」は神奈川県秦野市の山にある宿泊施設で、林間学校とか合宿とか、あとライブイベントなども実施している、めちゃいいところ。湧水はPH7で美味しくて、ここあたりの湧水を汲みに遠くからたくさんの人が訪れてます。
過去にはたくさんのアフリカン系ワークショップキャンプが行われました。
室内でも外でも演奏ができるので、今回の収録にあたっては最高のチョイスでしたね。
え?大ちゃん達、湘南の海じゃないの?ってお思いの方もいたでしょうが、大ちゃんに確認したわけではないけど、秦野の山の上から湘南を見渡して演奏するイメージと、あとは青山荘に対する大ちゃんの気持ちもあったのではって邪推してます。
コロナは僕ら一般人にもいろんな影響をもたらしてますが、青山荘のような宿泊施設にとってはもう信じられないほどのダメージをもたらしているのではないでしょうか。
もちろん当日は日帰りで宿泊はしなかったけど、毎年利用している大ちゃん達がお昼ご飯をみんなで注文するだけでも青山荘の方は喜んでいたでいただけるんじゃないかって、大ちゃんは考えたんじゃないかな。
僕といえばいつもは東名で秦野中井インターチェンジ経由で山登るんですが、地図見てたら逆側の津久井湖からも山道があることに気づいて、少し早めに自宅を出ました。
しかしながら、なんか、うーーん、、国道16号橋下あたりで一旦止まって、色々ネットで調べてみたら、どうやら宮ヶ瀬付近は2019年の台風15号で道路が崩壊して、通行できないようですってのが判明。
もっと早く調べろよ!って話ですが、なんか、
勘が働いた!
これは今日はいい収録ができるぞ!って髪がかってた自分を褒めました。
そうです、天気がもう本当に快晴!こればかりは本当に運です。
収録会場が野外の場合は、天候でほとんどが決まってしまう。
その意味で青山荘がどっちに転んでも大丈夫な、最高の舞台でした。
キャラ揃い
会場へ着くと集まってきます、集まってきますって感じで次々と車がやってきます。
あ!あの人も出るのか!お!あの人も!!!!
って感じで湘南ジェンベ好き大集合!って人数もそうですが、
みんな濃いキャラの人ばかり。
もう既にここ見てくれてる方々は気づかなくなっているかもしれませんが、ジェンベ叩きってやっぱ濃い人多い気がします。特に大勢集まったりすると余計に。
そのいい部分と、良くも悪くも目立ってしまうという部分は、今回のコロナ禍で地方が苦労したことの要因の一つだって、サブニュマのタケちゃんが言ってました。
そして今回の衣装はなんとドテラ。
決まりはドテラっていうだけで、色は皆おもいおもいで、またそこがたまらなくいいですね。
もう本当にあっちこっちでご一緒するサンバンケンケニのドラミさんはアフリカサカバという大ちゃんを中心に11名の大所帯で活動している、ブルキナファソの酒場で演奏されてる音楽をモチーフにしたバンドのメンバー。
ドゥンドゥンのベッチはダンスワークNankaNankaのメンバー。
ジェンベとギターのトラちゃんはベテランだし自分でジェンベワークもやる手練れ。
ダンスリードの一発目は巨神兵山ちゃん!
ダンスリード二人目は正樹(exハマナー)
というアフリカモンを中心としたベテラン勢で安定した土台を作り、そこにセッセマーラーズのみんなが乗っかるという、
なんとも贅沢な布陣です。
特に山ちゃんについてはここでサラッと書くのは嫌なくらい。
2006年に一緒にママディのフェアウェルパーティで叩いた時に「メチャデカイな!」ってのと同じくらい「メチャ音綺麗だな!」って驚いた記憶があります。
本人、これ嫌がるかな?イケメンズだったね、あん時。「マサンバしかイケメンじゃないじゃん!渉も山ちゃんもブーー!」って茶化してましたね、俺。失礼だったな。
そこから紆余曲折あったことでしょう、湘南。
八戸で赤ちゃんおぶってドゥンドゥン叩いてたともちんも、湘南で山ちゃんからジェンベ習ってたって言ってた。
他にも山ちゃんきっかけでジェンベ始めた人、多いです。
今は仕事や子育てで忙しいだろうけど、また何年かしたら前のめりで活動してくれると思います!
その山ちゃんたちが後方支援をするくらい、大ちゃん&周子ちゃんの熱量が凄いってこと。
そう、2020年、大ちゃん達はアフリカモンでたくさんの汗と涙と流し、数多くの試練を経験していたんです。
それが今回のチームの演奏にメチャ出てました。全大宴1の収録を
コロナ禍の集大成
にしてくれたと思ってまっす。
こういうシーンでもみんなの気持ちの「寄りよう」がビンビン伝わってきますよね。
このあと僕からもお決まりの挨拶「10万人が観てると思って緊張して叩いてください!」ってお話しさせて頂く機会も大ちゃんが作ってくれました。
さあ、本番です!
みんなが見せ場
サンバンケンケニのドラミさんを挟んで扇型にジェンベが座り、正面でみてる大ちゃんから手振りで合図、そこからのスタートで、左右の掛け合い、そして4分の4から自然な流れでドゥンドゥンバに移行していく展開の妙。
やるなぁぁ
向かって右をトラちゃんが固めて叩いてくれてるので安定してるのか、、と最初思ったんだけど、どうやら違う。
これだけの目まぐるしく変わる展開とアクションを、十人全員がしっかり
「自分ごと」
として捉えて、これ、相当練習してきてるってすぐに気づきました。
11チーム中10チームの収録を終え、最後が大ちゃんチーム。この内容は
最後にして最初のオリジナルなリズム展開です。
そして歌!からのババラばりのアクション!揃ってる!
前章で書いたみゆきさん(向かって右から4人目)や、マリア(向かって右から2人目)、インタビューでも出てくれたみほちゃん(向かって左から4人目)はつるもくにも出演したわけで、その分覚えることが多かったはず。頑張ったねーー。
ベテランおむくん(向かって左から3人目)も流石の安定感です。
そしてトラちゃんはジェンベをギターに持ち替えて、大ちゃん・べっち・周子ちゃん・ちーちゃんらアフリカモンが入場して、、曲は一気に
アフリカモンのテーマ
に展開!!!ここで一気に
鳥肌全開!
でした。
大ちゃんと一緒にブルースハープを遠慮がちに吹いてくれてるのは磯部周平さん。
磯部さんご夫妻(奥さんはジェンベステージ初挑戦で向かって左で叩いてます)はお二人とも著名なクラリネット奏者です。 磯部周平で検索したらメチャびっくりですよ!目ん玉飛び出ますよ!
そして飛び出したのはダンス3人娘!
全大宴は基本的にはジェンベの発表会なんですが、もう一つの側面としてジェンベの宴会っていうこれも大きな要素があります。
その意味に於いて「ダンス」の存在が、よく取り糺されます。
これは自分で言うのも変ですが、僕のダメなところでもあり・いいところ?でもある「いい加減さ」が要因で、ダンスをしたかったけどやらなかったグループ・講師が叩きたかったけど叩かなかったグループ、、があって、実施前に「ダンスはどう考えたらいいですか?」の質問にこんなやりとりがありました。
とまあ、このグダグダな佐々木にみんなよく付き合ってくれてますね。
アフリカモンのテーマソングという大局をみた時に、ジェンベ、とかダンス、とか、切り分けること自体がナンセンスだと思いますよね。
すーちゃん・あんちゃん・みきちゃんの3人娘のダンスは、
大ちゃんの歌の歌詞と一体化
して踊りっていうよりもキラキラした輝きに見えたし、そこに山ちゃんのリードが入った瞬間にダンスになるっていう、その変遷が鳥肌モンだったデス。
そして今度はちーちゃん&周子ちゃんという、大ちゃんをモロに支えてるまさに土台のようなダンス。
周子ちゃんは前々から元気なダンスする人だなって思ってたけど、この日は「飛んでた」。跳ねるとか、そんなんじゃなく「飛んでた」。
ちーちゃんはどっしりして、いつも静かで暖かい笑顔で僕らを迎えてくれるちーちゃんらしい暖かいダンス。
そこにリードをとってるのは山下正樹!
正樹は、打サミでのハマナーの正樹しかちゃんとみたことがなかったから、
ちょっと意外だった。
そう、メチャ力みが無かったから。
僕の知ってる正樹はめちゃくちゃジェンベは上手だけど、猛者達の中で力みを何故か感じた。
その後もブバと一緒に活動したり、オーストラリア行ったり、めちゃくちゃ積極的に動いていて、はたで見てもうちょっと腰を落ち着けてやればいいのにって思ってた。
でもこの日の正樹のリードは正直、とっても良かった。
なんか上から目線みたいで嫌だけど、演奏終わって真っ先に正樹に
「正直今までで一番良かった」
って言いに行ったくらい。
湘南に来て、大ちゃん達と触れ合って、色々感じて、頭と体から力みが取れたんじゃないでしょうか。
さあ、演奏もフィナーレへ。
ここでまた奇跡が起こります。
今回、人数が多く、横に長い隊列だったので、正面の据え置きカメラを結構広角で撮ってました。
このカメラは絵の押さえと、メイン音源として使っていたんだけど、、、、僕は手持ちのカメラを撮ってたから編集するまで気づかなかったんですが、正面据え置きカメラの左上から
飛行機雲が真っ青な空に描かれ始めた
それが演奏のフィナーレでショフマンから大ちゃんがフィニッシュジャンプする頃に完成するっていう、
ミラクル
凄い綺麗な青い空と白い雲とカラフルなドテラ。
演奏全編はこちらでご覧ください
感動の演奏も終わり、青山荘さんが用意してくれた昼食をみんなでして、そしてセッション!
食べながら観る人や子供達と一緒に走り回る人、みんな想い想いにこの場を楽しみました。
髪が勝って
全大宴1の収録も今日の大ちゃん達で終了。あと一週間で生配信本番です!
11チームそれぞれの事情とか地域性とかを丸々1ヶ月回らせてもらって撮ったのは確かにカメラですが、かっこいい言い方で恐縮ですが
僕の目のレンズを通して心のフィルムに焼き付いた光景
と
触れ合って会話して脳と心に染みついた染料は、
僕が最後を迎えるその一瞬までずーーーーーーっと僕のものとなって残ること決定です。やっぱ行って会って話せて良かった。
大ちゃんの一言で始まった収録の旅は
大ちゃんチームで一旦終了しましたが
これは終わりじゃなく始まり。
大ちゃんが演奏前にみんなに言っていた言葉が蘇ります。2020年を同じ苦難を乗り越えてきた150名の全大宴1出演者は同じ想い。
だから絶対伝わるものがあるって。
コロナがくれた贈り物
あとはこの感動をしっかり編集して、スムーズに配信できて全世界のジェンベ好きに届けられたら・・・・・。
いや、きっとできる!頑張ったんだもん、みんなも、僕も。
お天道様は知ってる。
次号は編集から生配信本番をお届けします。
乞うご期待!